Interview 03
母として、看護師として
どちらも大切にしながら
自分のペースで歩んでいます

重症心身障がい児(者)病棟(2病棟)

勤務年数17年(看護師歴17年)
Q1 現在の仕事について

小さな変化を積み重ねて、患者さんの毎日を支える

重症心身障がい児(者)病棟で、日常生活全般に援助が必要な患者さんのケアを担当しています。これまで児童精神科や呼吸器・内分泌内科で培った「こころを見る視点」と「からだを診る技術」を生かしながら、政策医療の一つである重症心身障がい医療を、時間をかけてじっくり学び続けています。すぐに答えが出ないからこそ、表情が和らいだり、自分でできることが少し増えたりといった変化を丁寧に拾い上げることを大切にしています。あとは私自身が元気でいることと誠実であること、そしてユーモアを忘れないこと。患者さんに最適なケアをお届けするための秘訣です。
Q2 当院を選んだ理由は?

母の背中と、実習で感じた「あたたかさ」

保育士を夢見ていたころもありましたが、看護師として悩みながらも楽しそうに働く母の姿を見て、「長く続けられる専門職としての看護師」という道を意識するようになりました。当院を選んだのは、実習でさまざまな病院を回る中で、天竜病院のスタッフが一番患者さんに寄り添い、アットホームな雰囲気であることを実感したから。そして急性期の「その瞬間」ではなく、患者さんの人生の長い時間に寄り添える慢性期医療に魅力を感じ、この病院で看護師としての一歩を踏み出しました。
Q3 仕事のやりがいは?

「あの時のケアは間違っていなかった」と思える瞬間

重症心身障がい児(者)の患者さんは、言葉や大きな表現で反応が返ってくることが少ないため、根気強く関わる姿勢が求められます。その中で、笑顔が増えたり、心地よさそうな表情が見られたり、自分でできることがほんの少し増えたりした瞬間に、「続けてきたケアはちゃんと届いていたんだ」と実感できます。チームでアイデアを出し合いながら工夫を重ね、患者さんの変化につながったとき、看護という仕事の奥深さとやりがいを改めて感じます。
Q4 ワークライフバランス、どう実現?

「母である自分」と「看護師の自分」を、上手に切り替える

5歳と3歳の子どもを育てながら、2回の産休・育休を経て復職しました。復帰前は「新しい病棟でやっていけるか」「ブランクについていけるか」と不安もありましたが、同じように子育てを経験してきた先輩ママ看護師が多く、悩みを共有できることが心強かったです。子どもの急な発熱で保育園から呼び出しがあっても、責められるのではなく「大丈夫?」「子どもさんどう?」と声をかけてくれる職場です。子どもが優先の日は「今は母親としての役割を果たす日」、元気になったら「看護師としての役割を果たす日」と、気持ちを切り替えることが、両立のコツだと感じています。

子育てと並走しながら、看護師としてのキャリアも育てていきたい

今は子どもがまだ小さいため、焦らず目の前の両立に向き合う時期だと考えていますが、将来的には外来や地域連携室など、さまざまな部署も経験し、看護師としての視野とスキルを広げていきたいと思っています。母が子育てとキャリアアップを両立してきた姿に憧れてきたように、いつか自分も、子どもたちに「お母さんの仕事はかっこいい」と思ってもらえるような背中を見せたいです。何歳になっても成長し続けられるのが看護師という仕事の魅力だと信じて、これからものんびり、でも確実に歩みを進めていきたいです。
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