病棟等紹介このページを印刷する - 病棟等紹介

1病棟 重症心身障害児(者)病棟

 重症心身障害児・者とは、重度知的障害と重度身体障害(肢体不自由)が重複している方のことをいいます。
 当病棟は、未就学児から70歳代までと幅広い年齢層の患者さんが入院されています。脳性麻痺・精神発達遅滞・てんかん等の疾患を持った方がおり、障害の程度も寝たきりから自力移動可能まで様々です。生きていくために色々な支援が欠かせない状態で、健康な人であれば日頃意識することのない「呼吸をする」ということにも医療的サポート(人工呼吸器など)が欠かせない方もいらっしゃいます。そして、言葉による意思表示が困難な方が多く、状態の変化に気付くためには日頃の状態の把握、ちょっとした変化に気付くことが出来る感性が必要とされています。長期療養が必要な方が多いため、多職種で力を合わせ、患者様の持てる力を引き出し、思いに寄り添う援助を心掛けています。
 また、他院の研修生や看護学生を受け入れ人材育成に努め、在宅支援のための医療型短期入所(ショートステイ)も積極的に受け入れています。
1病棟 重症心身障害児(者)病棟2

2病棟 重症心身障害児(者)病棟

 2病棟は1病棟と同様の重症心身障害児(者)病棟です。
当病棟は、未就学児から70歳を超える方まで、幅広い年齢層の患者様が入院しています。疾患については、1病棟と同様になります。障害の程度は、ほとんどの方が自力移動困難の状態で有り、寝たきりの方も多くいます。また、年齢とともに合併症の発症、新たな疾患を発症される方もいます。そのため、多くの方が医療的処置を必要としており、人工呼吸器装着による呼吸管理、食事の自己摂取が不可能な方は経管栄養(胃管・胃瘻)等による栄養管理、排泄管理を行っております。また、言葉でのコミュニケーションが困難であるため、看護師はわずかな変化に気付けるよう、日頃より表情や仕草の観察、状態把握をしています。生活面においては、保育士や理学療法士等の他職種と協力し、季節や行事、お誕生日会などの催しを行っています。そして学童期には、静岡県立天竜特別支援学校より訪問教育を受けることができます。
 多くの方は長期療養を目的に入院していますので、ご家族様の希望を大切にひとりひとりの日常生活を支えていきます。
2病棟 重症心身障害児(者)病棟1

3病棟 呼吸器、脳神経内科病棟

 3病棟は、呼吸不全、神経難病を主とした疾患を持つ自力で動けない患者様が多く、日常生活援助、栄養、人工呼吸器管理等、様々な医療・看護ケアを必要としています。担当看護師が患者様を受け持ち、その人にあった看護を提供できるようチームで取り組んでいます。
 令和2年からは一部の病室に療養介護サービスを取り入れました。長期療養の方、高齢化で認知症をお持ちの方にもメリハリを持った療養生活を送っていただけるよう、日中のレクリエーション活動にも力を入れています。患者様の状態に合わせた気分転換活動を計画し、大変な療養生活の中で、少しでも患者様に笑顔になっていただけるようケアを提供しています。
3病棟 呼吸器、脳神経内科病棟2

4病棟 障害者病棟

 神経内科疾患(神経・筋難病、脳血管障害)が6~7割を占め、20名程の気管切開を伴う人工呼吸器を装着している方が長期的に入院しています。
 令和2年1月より療養介護サービスを導入し、常時、医療と介護を必要とする方に多職種が一丸となり「生きる」ための支援を考え、患者様に彩りのある入院生活を送っていただけるよう支援しています。また、遠く離れた場所からも面会ができる、オンライン面会の体制も整っています。今後も患者様とご家族が笑顔になってもらえるような関わりを目指しています。
4病棟 障害者病棟1

5病棟 児童精神科

 5病棟は静岡県西部で唯一の、国内でもまれな児童精神科病棟で、小学生から中学生の子どもたちが入院生活を送っています。
 子どもたちのこころの問題に、医師・看護師・臨床心理士・精神保健福祉士・作業療法士ら病院のスタッフと、隣接する天竜特別支援学校の先生方など多職種のスタッフが連携して日々の診療にあたっています。
 特色のある治療としては、恵まれた自然環境を生かした森林療法や、ボランティアの方によってドッグセラピーや絵手紙なども行っています。
 私たち看護師は、子どもたちと向き合い、日常生活を支援しています。それぞれのスペシャリストが専門的な視点を持ってカンファレンスで話し合い、立案した支援計画をチームで実践していきます。子どもたちと関わる中で、子どもの成長を実感できることは、私たちにとって大きな喜びです。
5病棟 児童精神科1

6病棟 一般病床と結核病床

 6病棟は、一般病床(32床うち結核モデル病床10)と結核病床(8床)の混合病棟です。主科は呼吸器・アレルギー科、内分泌・代謝内科です。
 呼吸器・アレルギー科では非結核性抗酸症、肺癌、肺炎、間質性肺炎、気管支鏡検査目的、在宅酸素導入目的等様々な患者さんが入院しています。中には人工呼吸器や非侵襲的陽圧換気法を必要とする患者さんもいるため、より専門的な呼吸器疾患に対する知識が求められます。また、結核拠点病院として主に県西部で発症した結核患者さんを受け入れています。結核患者さんには、直接監視下服薬確認法(DOTS)を実施し、日頃から内服の重要性を患者さんに理解してもらえるように関わっています。また、地域の保健師を交えたDOTSカンファレンスを月1回開催し、退院後スムーズに地域に戻るための情報共有を行っています。
 内分泌・代謝内科では糖尿病の教育入院を多く受け入れています。糖尿病とうまくつきあいながら生活していけるように、患者様だけではなく家族の方にも多職種で関わっています。主に糖尿病の内服薬、インスリンの自己注射、食事などの日常生活について学習していきます。
 そして、看護スタッフの中には、呼吸療法士や糖尿病療養指導士認定看護師の取得者もおり、充実した指導をおこなっています。
6病棟 一般病床と結核病床1

手術室・中央材料室


気管支鏡検査
手術室では、胸膜鏡下胸膜生検や気管支鏡検査と消化器内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)の介助を行っています。
ご高齢の方も多く、不安をより少なくし安心して検査を受けて頂けるように心がけています。 中央材料室も併設しており、医療器材の洗浄・滅菌及び医療消耗品の物品管理を行っています。

胸膜鏡下胸膜生検

外来

 平成30年3月より新外来診療棟での診療がはじまりました。外来診察室10、救急室2、感染対応診察室1を整備し、病院玄関前までバスの乗り入れができるようになりました。耐震の外来診療棟は3階建てであり、1階には外来診察室の他、検査室、放射線室、2階には薬局、リハビリ、栄養室があります。 
 当院外来は近隣の医療機関と病診連携をとりながら、地域住民に満足していただけるよう外来医療を行っています。診療科は、呼吸器アレルギー科・神経内科・内分泌代謝内科・児童精神科です。入院及び外来患者を対象に歯科、泌尿器科、皮膚科、腎臓内科は週1回、循環器科は週2回、眼科は月2回、小児神経は月1回診療を行っています。他に専門外来として、物忘れ外来、禁煙外来、抗酸菌外来、喘息外来を行っています。
 近隣開業医からの MRI・CT等の検査依頼の予約対応も行っています。平成30年より、全身がん検診としてDWIBS(ドゥイブス)を行っています。
 当院の患者様の多くは、山間部からみえる方や、高齢者単独の世帯も多く、外来スタッフは患者さんにあわせての診察対応を配慮しています。顔なじみの患者様のかかわりで、挨拶と笑顔で優しい言葉掛け、分かり易い説明に心がけ患者様が安心して受診できるよう対応させていただいています。

医療安全管理室


職員研修風景
医療安全管理室は、安全な医療の提供を目的として設置された部門です。患者様に安全な医療サービスを提供することは、医療の最も基本的な要件の一つです。医療安全管理室は医療安全管理委員会の方針に基づき、組織横断的に病院内の医療安全管理を担っています。医療の安全は、職員一人一人が意識して取り組んで行かなければなりません。
そのためにも少しでもリスク感性を高めることができるよう、働きかけを行っています。 主な活動 医療安全管理に関する委員会の運営 インシデント・アクシデント事例に関する情報収集 収集した情報の分析と具体的な対策の企画・実施 医療安全情報の提供 医療安全管理マニュアルの整備と周知 医療安全研修の実施 医療機器管理 医療の主役は患者様です。
患者様との対話を通し、お互いの信頼関係を築くことが、安全な医療の提供には欠かせません。 わからないこと・不安なこと、何でも職員に相談してください。

主な活動
1.医療安全管理に関する委員会の運営
2.インシデント・アクシデント事例に関する情報収集
3.収集した情報の分析と具体的な対策の企画・実施
4.医療安全情報の提供
5.医療安全管理マニュアルの整備と周知
6.医療安全研修の実施
7.医療機器管理

医療の主役は患者様です。患者様との対話を通し、お互いの信頼関係を築くことが、安全な医療の提供には欠かせません。
わからないこと・不安なこと、何でも職員に相談してください。

感染対策室

私たち感染対策室は医師、薬剤師、臨床検査技師、看護師の4職種で構成される感染予防チームとして、院内の感染管理を行っています。 感染症は日常的に起こる問題です。残念ながら、集団感染に至ってしまった事例もいくつか経験があります。感染はできる限り未然に防ぐことが大切です。
その為には、日頃から手洗いを頻繁に行うこと(写真1)や、手袋・ガウン・マスク等を適時使用し、使用したら破棄すること(写真2)がとても重要になります。万が一集団感染が起こってしまった場合には、速やかに事態を終息できるように努めます。その際には患者さんやご家族の方々にもご協力をお願いすることがあるかもしれませんのでご了承下さい。
そういった事態を最小限に留めるためには、すべての職員が感染予防の重要性を理解して、それを日々実践する必要があります。そこで教育として全職員を対象に感染予防の基礎について研修会を行っています(写真3)。
今後も患者さんに信頼される医療を提供できるように、私たちはよりよい感染予防に取り組んで参ります。

手洗いのすすめ 
私たちは頻繁に手を洗うことを推奨しています。


個人防護具のすすめ 
私たちは適時、手袋・ガウン・マスクを使用することを推奨しています。


教育風景 
私たちは全職員を対象に研修会を行います。